胸ポケットからタバコを取出し

"シュボッ"

先端に炎を点し

「怪獣が強大になれば新鋭機導入…人間は、いつまでこの悪循環を繰り返すのだろうか?…ただそれを影で操ってる僕が言っても何も説得力は無いがね」

そしてタバコを灰皿に押し付け

「フォード博士が生きてて今の僕を見たらどう思うかな?」

「巧…」

「悪いが1人にしてくれないか」

加奈子が部屋を出て行ったのを確認した有明は傍らのワインを取り出し

「MK2の連中には、なんとしても復活してもらわなけりゃな…そしてこの悪循環を破壊してもらわなくちゃいけないんだ」

そう呟くとボトルのままワインを口に運んだ。