放課後の図書室。
紙の香り、静かで落ち着く空間にページをめくる繊細な音色。


この空間が、私は大好きだ。



はらり。


またページを捲る。
次のページを捲る度に、訪れる高揚。


本を通して、色々な場所を行き来できる。



そんなお気に入りで大好きな、私だけの時間を邪魔する、不法侵入者。




「ねーねーみほりん。シカトとか寂しいんだけどー」






私はこの進入を許してはいない。