新選組と最強少年剣士

沖田さんが平晴眼を構え直した。


必殺奥義、三段突き。


沖田さんが三段突きを放つ‥‥‥!!!


「え‥‥‥」


バタン


シーンと道場に静まりが訪れる。


突然の出来事に目を丸くした。


沖田さんは平晴眼の構えのまま固まっている。


龍美は‥‥‥


沖田さんの目の前で、道場に寝そべっていた。


「く、紅くん!?」


近藤さんは驚きの声を上げて龍美に声をかける。


どう対処していいのかわからないのだろう。


倒れた、龍美が。


そう、試合中に倒れたのだ。


「龍美?」


僕は龍美の側までいき、声をかける。


なぜか龍美自身も驚いて戸惑ったような顔をしていた。


こんな無防備な龍美久しぶりだ‥‥‥


ツンツンと頬をつついてみる。


「どうした?」


「いや、なぜか、身体が動かないんだが‥‥‥」


「ほほぅ?なるほどなるほど。龍美くんや、最後に寝たのはいつかね?」


「剣壱さん、その話し方は何だ‥‥‥?」


「いいから答えなさい。隊長命令だ」


「‥‥‥‥‥‥‥‥‥えっと‥‥‥?‥‥‥いつだったか?」


「じゃあ、今日の朝ご飯以外で最後に飯食ったのは?」


「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥?‥‥‥‥」


たっぷり間をおいて、龍美は今、考えを巡らせていることだろう。


要は簡単だ。


思い出せないくらい寝ても食べてもいないということだ。