新選組と最強少年剣士

それにしても‥‥‥


「二人とも、顔がマジです‥‥‥怖いです」


「美形だから尚更ね」


沖田さんは張りつめた怖い顔をして龍美を睨み付け、龍美はひたすら無表情に瞳の眼光で鋭く沖田さんを貫く。


それにしても沖田さん、もう龍美の剣の速さに慣れてるんだなぁ。


僕と沖田さんの付き合いは短いけど、レベルアップしてるのはわかる。


新選組の中でも、剣の才は本当にずば抜けている。


止まることの知らない才能は、まさに天性のものだ。


「んー?」


「隊長、どうしました?」


「何か龍美、辛そう‥‥‥?」


「?」


試合が始まって、沖田さんが既に息を乱している。


それに対して龍美は息を乱してはいない。


けど‥‥‥


僕の目には余裕がなく見える。


「剣も無駄がちょこちょこ‥‥‥」


今日の龍美は、力で剣を無理やり振るっているように見える。


どうした‥‥‥?


試合中だし口出しするのはよくないんだけども、なんかこうムズムズとする。


龍美の剣はあんなもんじゃない。


僕と戦った時はもっと‥‥‥


パァン!!!!!


「あ、」


また大きな音が道場に響き、僕は思わず思考を止めた。


攻めたのは沖田さん。


龍美がよろけたのだ。


刹那的、沖田さんの目が光ったような気がした。


「くる」


「‥‥‥‥‥」