新選組と最強少年剣士

「紅くーん、そろそろいいー?」


「‥‥‥ああ。まぁ、大丈夫だろう」


はて?


何とも微妙な返しをした龍美に、僕は少し頭を傾げた。


木刀と真剣じゃあ、感触が全く違う。


自分の刀なんて相棒と化してるから、1ミリかけただけでも分かるんだよなぁ‥‥‥


ヒビなんて入れば顔面蒼白ものだよ。


いや、今は真剣の話じゃなくて‥‥‥


感触は確かに違うが、間合いなどの距離感は当たり前だがほとんど同じ。


感触が違うといっても、剣の稽古に使われるくらいだから其なりに大丈夫なはず。


いつもの龍美なら、結構自身満々に返事するところだと思ったんだけど。


「両者構え」


龍美と沖田さんが指定位置につくと、近藤さんの声が響いた。


すると、視線がそこに集中する。

・・・・・・・・・・
龍美は、沖田さんと全く同じ構えを取った。


更には、軸を左にした構え。


「性格悪いなぁ。ま、龍美はもともと左利きなんだけど」


「右も使えますし、実質両利きでしょう?あれは絶対にわざとです」


「だろうね」


「でも、いつになく顔は真剣ですね」


「‥‥‥そう、かな?」


あれ、真剣というより‥‥‥


「初め!!!」


合図と共に飛び出したのは龍美だった。


ビリビリとした殺気を纏って、瞬時に沖田さんと間合いを詰める。


パァン!!!!!


沖田さんは一瞬驚いたものの、物怖じせずにしっかりと一撃を受け止めた。


さすが。


カン!パシッバシ!!パシ、バシ!


激しい打ち合い。


息をつく間もない激しい攻防に、見てるこっちが息を忘れる。