新選組と最強少年剣士

きっぱりと、即答で返事が返って来た。


当たり前と言えば当たり前なのだが。


「根拠は?」


「実戦経験、剣の才能、腕、努力の差。なにより、沖田組長は新選組という立場から自分より強い人とあまり巡り会えていない」


「沖田さんも才能はあるんだけどね」


勘違いしてはいけないのは、沖田さんが別に弱いというわけではないこと。


立と沖田さんとじゃ、沖田さんの方が圧倒的に強いしね〜


相手が悪いんだよなぁ‥‥‥


「はい。それでも勝てないでしょう。あそこにいる男は、自分から負け戦に突っ込み、百戦錬磨の修羅場と幾重にも重ねる努力によって才能を伸ばし、それでも足りないと誰よりも何よりも〈貪欲に〉力と強敵を求めた」


「人の欲って恐ろしいよね。あいつ見てるとそう思うわ」


「隊長も大概だと思うますよ?」


力を強く求めれば求めるほど、努力を重ねるほど強くなる。


目的の為なら手段は問わない。


そこは僕も龍美も同じところだ。


「ははっ、違いない。あいつの過去も立と変わらず酷いからねぇ。あ〜やだやだ。お金持ってる変態って、皆揃って綺麗な〈生きたお人形〉を欲しがるんだから」


「征服欲は何よりも愉悦を満たしてくれますからね」


「ま、あいつも征服欲を満たしたいから僕を殺そうとしているわけだけど‥‥‥あ、アップ終わったみたいだね」


龍美は何やら納得のいかない様子で木刀を睨み付けるように見ている。


ほとんど木刀なんて使わないから、納得の行く素振りが出来なかったのかもしれない。


「本当に腹立たしいことです。あの人、頭どうかしているんじゃないんですか?ああ、ダメです。どうかしてるんでした」


「一時、立も狙われてたよね」


「はい。その時も‥‥‥隊長が助けてくれました。そのせいで、その‥‥‥ターゲットが隊長になったわけですけど‥‥‥」


「部下の揉め事ダメ絶対。ターゲットになっても死んでないからオールオッケー!」


「全然よくないですよ!!何回か死にかけてましたでしょう!?」


死にかけても死んでないならいいじゃない。


そう!命あれば人間なんでもできる!