新選組と最強少年剣士

ほら言うじゃん?


喧嘩するほど仲がいいって。


これ通常運転だし。


たぶん、お互いに適当にからかいあってるだけなんだよなぁ。


いつもよりハードな気がするのは気のせい気のせい。


近藤さんオロオロしてるけど、土方さんの視線がなぜか突き刺さってるのも知らない。


山南さんもこの状態に思わず苦笑い。


ハハッ、僕にどうしろと?


「あらあら、剣で、力でしか己の強さを示せない野蛮人。貴方ごとき私の武器をもってすれば簡単に御陀仏ですのよ?」


「負け惜しみか?剣が苦手なティユルさん。毒を投与されても、回る前に斬り殺してやろう。毒の耐性なら一通りもっている」


「リーダー、こいつを始末する許可をくださいませ。すぐにでも息の根を絶ってやりますわ」


立が針を構えた。


「剣壱さん、こいつを斬り殺す許可をくれ。すぐにでもあのうるさい口を開かなくしてみせよう」


それに煽られて龍美が刀に手をかける。


うん、僕に許可求めたことは褒めてやろう。


僕は針を4本手に構えて笑顔を張り付けた。


「2人とも、いい加減にしろよ?」


「う‥‥‥はい‥‥‥」


「‥‥‥チッ。わかった」


「素直でよろしい」


大人しくお互いに武器をしまう2人。


これから先が思いやられるよ‥‥‥


「ところで土方さん、龍美の試合って誰とするの?」


土方さんは僕と1回目を合わせると、そのまま視線を反らした。


目で追うと、そこには真っ黒〜い笑みを浮かべた沖田さんが。


立、龍美、沖田さん、それとこの時代にはいない僕の上司たちよ。


1つ言おう。


笑顔って、人に元気を与える幸福なものだったと思うんだけどなぁ‥‥‥


「紅君、だっけ?君のことを僕が気に入ったら、僕の部隊に入れてあげる」


挑発的な沖田さんに、龍美の目が細まった。



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