新選組と最強少年剣士

口調は悪いが、剣壱は紅のことを随分と高く買っているようだ。


それに心なしか楽しそうで、口ではああだこうだ言っているが仲間に会えて嬉しいのだろう。


「僕、斬り合いより暗殺の方が得意なんだもん」


「でも剣術もトップクラスだっただろ?」


「誰かさんたちのせいでね。誰かさんの」


「マスターか」


「お前もだよ」


とっぷくらす‥‥‥?


ますたー‥‥‥は、剣壱や北凪の上司だったか?


それよりも‥‥‥


さっきから二人で話し合って話が逸れるので話が進まない。


土方にはまだ片付いてない仕事や、明日やることが多い。


それと、剣壱が連れてきた紅の待遇や隊士への説明などをどうするか‥‥‥


頭痛が痛くなって‥‥‥違う、頭が痛くなってきていた。


「さっきからお前ら、俺を差し置いてグダグダ喋ってんじゃねぇよ。話が進まねぇ」


不機嫌を丸出しにしてキレ気味に言う。


すると一瞬キョトンとする剣壱。


が、すぐに意地の悪い笑みに変わった。


「え?何寂しいの?」


「ほぉ?副長さんは寂しやがりなのか?」


そんな剣壱に紅も何故かのってきた。


「剣壱は明日の稽古覚えてろよ」


「やだ土方さんこわーい!」


「やだここの副長さんこわーい」


「(イラァ)」


ピキピキと土方の額に血管が浮き出たような気がした。


イライラする中、どこか冷静な部分が言う。


こいつら、めんどくせぇ‥‥‥と。


剣壱は今までもふざけたり煽ったりすることが度々あった。