新選組と最強少年剣士

アルビノという単語を土方は知らないが、どうやら病気の類いではないことで安心するのか疑うのか。


何とも微妙な心境だ。


仕事さえしてくれれば、新選組に置くことができるが容姿があまりにも特殊すぎた。


「お前は何が得意だ?」


「人を斬ることだな」


あまりにも簡単で直球な答えだった。


土方は気づく。


この男は、他人を自分と〈同じ人〉であるとは思ってないことに。


弱い者は、そこらにいる虫や石ころと大差ないのだと。


人を斬る、殺したとしてとも、敬意を払うことはしごく当然のことである。


綺麗事だという者もいるが、どんな者でも生きる価値を決めるのは他人ではないのだ。


だが、生まれ生きた周囲の影響で、この男はそれが〈ない〉。

・・・ ・・・
剣壱も欠けてはいるが、完全に失っているようには見えない。


芹沢の一件で流した涙や、今まで任務で感じている感情が何よりの証拠だ。


それに嫌悪感を覚えないわけではない。


が、それを正すのは土方ではないし、土方も人を斬っているので権利がないのかもしれない。


喉から出かかった言葉を飲み込み、土方は剣壱に目線を向けた。


「剣壱、こいつは今までお前の下で任務をした時、どう使っていた?」


「主なのは敵の全滅、またはその任務内での囮。剣の腕だけでいえば僕より強かったし、単体で敵本陣に突っ込ましても生きてた前果がある」


何させてるんだ、と思わず突っ込みそうになった。


それより驚いたのは、剣壱が自分より強いと言い切ったことだ。


驚いて紅を見れば、相変わらずの笑顔。


何だかムカついて来たとは言えない。


「お前より強いのか?」


「今はお互い剣を熟知しあってるから、五分五分ってとこかな。でも、初見でこいつと斬り合って勝てるとは今でも思わないよ」


「剣壱さんは俺のことを買い被りすぎだと思うぞ」


「黙れ超人完璧人間。嫌みか?嫌みだよな?僕がそうだと言ったらそうなんだよ」


「ア,ハイ」