閃光弾‥‥‥!!??


反射てきに目を閉じ、腕で顔をおおう。


ちくしょうやりやがったな!?


目を瞑ったまま屋根を蹴り、男と新八さんの間に飛び込んだ。


個の小太刀を抜くと、衝撃がおそう。


ギン!!!


地に足がつかない、なおかつ不完全な体制で剣を受け止めたため、僕は弾き飛ばされた。


「ぐっ、!」


「剣壱!」


それを新八さんが受け止めてくれる。


相手が舌打ちしたような気がすると、その場から離れる足音が聞こえる。


そこで僕は初めて目を開けた。


「逃がさない‥‥‥!」


「おい、剣壱!?」


新八さんの声を無視して、僕は走る。


男の背中を見失わずにすんだ。


音を頼りにしたいところだが、男は驚くほどに足音がない。


地面に足跡も少なく、見失うと厄介だ。


相手の腰には刀が1本。


そして、手にもう1つの刀。


ビンゴだ。


建物の曲がり角を駆使して男は逃げる。


くっそ、さすがとしか言いようがない。


「!」


いくつ目の曲がり角を通っただろうか。


曲がると、そこにやつはいなかった。


左右を確認した刹那的。


耐え難い殺気が身を突き刺した。


ガキンッ!!!!!


「っ、」「!」


火花が散る。


そして‥‥‥