新選組と最強少年剣士

ここにいると、変な感じがする。


頬が自然に緩む感じがする。


「だから僕は任務もこなしてみせるんだ」


「助かってるよ、正直ね。こう言っちゃなんだけど、ありがとう」


井上さんが優しく頭を撫でてくれる。


うぅ、だから僕、子供じゃないんだけどなぁ


「十六なんて、私からしたら子供だよ」


「え‥‥‥顔に出てた?」


「子供扱いするなってね」


「うぅ‥‥‥」


「(照れたみたいな顔も、してるよ)」


「‥‥‥?」


井上さんの表情が、すごく優しい気がする。


不思議そうに井上さんの顔を見てると、さらに笑って頭を撫でられた。


「剣壱君は可愛いねぇ」


「なっ‥‥‥!?」


「はっはっはっ」


「ちょ、男に可愛いとかないよ井上さん!」


「よしよし」


「〜〜〜〜、と、とりあえず、ご飯!」


「はいはい、わかったわかった」


なんだろう!?このやるせない感は!?


井上さん‥‥‥


僕は子供じゃありませんーーーー!!!!