新選組と最強少年剣士

腕に抱え、大事に大事に優しく撫でる。


イッツモフモフタイム!!


「ゴロゴロゴロ‥‥‥‥」


くっそぅ!!可愛すぎるだろ!?


暴れた理由が!?


僕の荷物を守るためだと!?


お主本当に猫か!?


「‥‥‥‥」


心の叫びを必死に圧し殺す。


ああ叫びたい語りたい。


この叶の可愛さを。


叫びたい語りたいーーー!!!


「で、平にぃ?僕のクウちゃんに何のご用?」


「え?その、単純な好奇心?なんだが‥‥‥」


なるほど。


まぁこの時代、縫いぐるみは珍しいからな。


平にぃの様子を見る限り嘘をついている様子はない。


「触りたかったの?別にいいけど、壊さないでね」


「お、おう」


叶を床に下ろすと、部屋を出てどこかに走っていってしまう。


叶さん、また夜に存分に遊んであげるよ!


「さ、平にぃ、報告書書き直すんでしょ。叶がごめんね。きつく叱っとくから」


「さっきすっげぇ褒めてたような気がするのは俺だけか!?俺だけか!?」


「ハッハッハッ!それでは僕は邪魔しないように出てくよ。じゃ!」


僕はそう言って部屋を出た。


きっちり平にぃにウィンクをお見舞いして。


「くっそぉ!!」と、叫ぶ声が聞こえたような気がするが気にしない。


日常茶飯事なことなので無視無視!