新選組と最強少年剣士

大丈夫、僕はもう別の物には染まらない。


だって僕は‥‥‥もう染まっているのだから。


頭の中でこびりつく、彼らの声。


決して這い上がることの出来ないところまで落ちてきたのは、紛れもない自分の意志。


「じゃあね、立。僕はお昼御飯までノンビリ過ごしとくよ」


「クスッ、はい、ゆっくりと休んでください」


いつもの立の笑った顔に戻った。


うん、やっぱり立は、綺麗に微笑んでる顔がいいよね。


「じゃ、仕事頑張って」


「はい」


立に手を振って、僕は自室に向かう。


ま、自室っていっても1人部屋じゃないけど。


立はいいよな〜1人部屋。


‥‥‥羨ましい。


外は眩しいくらいに晴れている。


眩しすぎて、目が完全に開けられない。


夜にばっかり仕事をしていたせいかな?


日の光は‥‥‥少し苦手だ。


手を太陽にかざし、空を見上げる。


眩しいなぁ。


「剣壱!」


「あ、新八さん」


「俺もいるぜ」


「佐ノさんも!」


汗を流し、上半身の着物を脱いでいる水も滴るいい男達。


片や、筋肉質でガッシリとした身体で眩しい笑顔の男。


新選組二番組組長 永倉新八。


兄貴のような性格で面倒見もよく、さらに頭の回転もいいと頑張ればまぁ何でもできる羨ましい人。