新選組と最強少年剣士

土方さんの笑みが少しだけ深くなった。


監視していたのは間者じゃない。


「そうだ。俺は、お前を監視していた」


そう、監視されていたのは、僕。


最近また山崎さんに付けられてるような気はしていたけど、気にしてなかった。


あしらうのも面倒だし、監視されている理由を思いつかなかったから。


「まさか僕から情報を奪うために監視させてたとは‥‥‥暇人なの?」


「馬鹿言え。暇なわけねえだろ。だが、お前の行動や言葉は意味があるものが多いからな」


それが意味のわからなければわからないほど。


そう続けた土方さん。


すごく得意げで満足そうな顔である。


うっぜぇ。


「仲間監視するとか、信用無くす気なの?」


「おめぇ言ったよな?俺たちを信用はするが信頼はしないと。俺も一緒だ」


「あっそ」


そっぽを向いて土方さんから目を反らす。


流石に今回は僕の落ち度だ。


監視されてる理由を考えなかった。


まぁ別にそれで何かあるとかそういうのではないのだが‥‥‥


プライドが傷つけられた。


ぶっちゃけ言うとこれだけ。


「それで?話戻すけど、僕の任務は?」


「各組長への警護を強化する。お前はしばらくは三番組の巡察へ同行、および斉藤一の警護に当たれ」


「立は?」


「北凪には原田佐ノ助への警護に当ててある」


佐ノさん、ね。


立と佐ノさんは、今は正直組み合わせてほしくなかったんだけど‥‥‥


まぁいいか。