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裕子のまみ殺しから1週間経った。
まみの葬式は地元でしめやかに行われたそうだ。
俺はその葬式には行っていない。
行く事で現実を改めて見るのが怖かったからだ。
多分、他の奴らも同じだと思う。
あれから連絡一つすらしてない…
俺らの友情って改めてこんなもんだと感じた…
俺は相変わらず春香に似た社長の元で秘書として働いて日常を取り戻そうとしていた。
『あなた悪魔ね』
社長は事件の事を言っているのだろう
嫌味たっぷりの言葉を吐くと
いつものように
『はい、これ』
俺が作成した資料を確認したのか手渡すと
パソコンに向かって仕事に没頭し始めた。
最初こそへらへらした印象の社長も
ちゃんと仕事してんだなーって
最近は感じてる
まぁ家族で築いた会社だもんな
この人はこの人なりに頑張ってんのかもな
ただ最近の社長は
初めて会った時のような
春香をどうも感じてしまう。
例えばあれだ