ファンファンファンファン...
ここは警察署。
俺は重要参考人として警察署で聴取された。
俺同様に和人、登戸、美和子も呼び出されて聴取をされた。
俺達の疑いは直ぐ様晴れて解放されたが
決して拭いきれない悲しみと絶望が俺達の空気を包んでいた。
『どうして、裕子がまみを...』
美和子があまりの現実に悲しみを隠せず言った。
和人、登戸も同様に言った。
『だってあの二人仲良かったじゃねーか』
そうだ、
裕子とまみは幼少期の頃からの付き合いで
内気な性格の裕子をよくまみが宥めたり
みんなの輪の中に入れたりと
二人は常に一緒にいた。
なのにどうして
裕子がまみを殺しただなんて...
そんなの信じられる分けないだろう。