罪深き者には制裁を




メンバー一頭のいい登戸が


『よし!整理しよう

まず、和人と美和子が恭一から

俺、つまり登戸が美和子から

恭一が俺、つまり登戸から

まみが和人からで間違いないな?』



頷くみんな。


すると美和子が


『ちょっまって裕子は誰からので来たの?』



その問いに一斉に裕子に視線が集中する。


裕子はおどおどとしながら
口を金魚みたくパクパクさせていた。



痺れを切らした和人が


『おいっお前10年経ってもおどおどしてんなよっ』


『やめなよっ和人っ』


それを宥める美和子に落ち着く和人。


裕子の隣にいたまみが


『裕子、別に責めたりしないから誰からか貰ったのか言いな』


その問いに裕子が
口を開けた瞬間だった。



ガタッ!!



突然裕子が席を立ち尻餅を着いた。



さすがのキレ症の和人もこれには


『おい!てめぇふざけてんのかっ!!』


店中に和人の罵声が響き渡る。


いつもの裕子なら
怯えて泣き出すというのに
裕子の視線は一点に集中したまま。