罪深き者には制裁を





『そうだ!恭一あんた急すぎるのよ!』


突然ムキになり突っかかってくる美和子。


『は?なんのこと?』


俺はというと久しぶりに旧友達の姿を見れて浮かれていて
あの胸のざわめきの正体の事など忘れていた。



『なに?からかってるの?あんたが同窓会開こうって言ったんじゃない!』


美和子の一言で一変する。


『はっ?俺んなことしてねーけど
俺は登戸から貰ったんだけど』


その一言に今度は登戸が


『おいおい冗談よしてくれよ、俺は美和子から貰ったんだけど』


『はっ?!あたし?!』


驚く美和子に続けて今度はまみが


『あたしは和人から』


と言う始末。


『おいおい待ってくれ!俺は恭一から貰ったんだぜっそんでさっき電話したんだぞ』



さっきまでの楽しかった空気が嘘かのように
俺たちの席だけ静まり返った。