ガラガラと開けた居酒屋の扉の向こう側には
遠くてもわかるほどばか騒ぎする
旧友達の姿があった。
いち早く気付いた
鈴木裕子スズキユウコは
俺に向かって手を降っている。
『おう!久しぶりだなー』
そう言い仲間達の元へ駆け寄り
着くなり店員にお酒を注文する俺。
『おい、遅刻しといてお前偉そう』
そう言い俺の肩に手を回すのは
さっき電話をくれた吉田和人ヨシダカズヒトだ。
『わりぃわりぃ』
それに続けて
手紙をくれた金井登戸が
『久しぶりだなー恭一ー』
『おーう登戸久しぶりだなー』
そう言い和人同様肩に腕を回してくる。
『遅刻したの悪かったよっ、重たいからやめてくれっ』
『恭一やばいっフフっ』
ギブアップの俺に吹き出して笑うのが
川田まみカワタマミだ。
『あれ?メンバーこれだけ?』
俺の問いに登戸が
『あと一人来るよ♪』
そう言ってしばらくすると
ガラガラとお店の扉が開いた。
