罪深き者には制裁を





~♪~♪~♪~


『...んっ』


頭の上で鳴ったスマホに手を伸ばし
通話ボタンにスライドをかける。


『もしもし』


寝起きで寝ぼけていた俺は
電話の主のテンションに酷く驚いた。



『おいっ!!もう始まってんぞ!!
早くこいよっ恭一!!』



『わぁったよー』


電話の主は同窓会のメンバーの和人カズヒトだ。


『ったく言い出しっぺが遅刻かよっ』


『ふぁあっ。なんか言った?』


寝起きで寝みぃや


『とにかく待ってるからよっ』


そう言って和人は電話を切ってしまった。



まぁあの電話のテンションだと
真夏に同窓会開こうだなんて
登戸や和人が考えそうな事だよな。

心配しすぎたか。


支度して早めに行かねーとうるさそうだな


俺は急いで準備して10年ぶりに再開する旧友達に胸を弾ませながら会いに行った。