ずっと美紀と、航平さんが大盛り上がりで歌っていた。
私は端でじっとしていた。
すると、桐生さんが話しかけてきた。
「歌わないのか?」
「はい。あのテンションについていけなくて。」
「まあ、俺もついていけない。」
「「………………」」
なにこの無言。なんで話しかけてきたの?
「お前は何歳なんだ?」
「私ですか?20歳です。桐生さんは?」
「優介でいい。22歳だ。」
2個上か。そんなことより呼び捨ては難しい。
今まで弟以外、異性を呼び捨てしたことがない。
「優介さんは何してる人ですか?」
「……会社員。そして、優介だ。」
何か役職についているのかと思った。オーラが違う。
当たってると思ったのに。
「お前は?」
「お前じゃありません」
一回目は気づいてなかった。
でもね、私はさお前なんて名前じゃないの!
ちゃんとした真紀って名前があるんだから!
「……真紀は何してるんだ?」
なんか顔があかくない?かわいー
「保育士ー」
「ぴったりだな。」
と笑顔で言われた
「///」
今度は私が赤くなってしまった
だんだん話が盛り上がった。
その片隅では
「なんかうまくいきそう。よかったね」
「そうだな。わざとテンション高くして
二人を引き寄せる作戦せいこうだな!」
「ありがとう。真紀が楽しく恋してくれたらいいのに」
「でも優介のやつ、本気かも。あんな所見たことないぞ。」
「おぉー。私たちも楽しみますか。私の彼氏さん?」
「そうするか。俺の彼女よ。」
と知らずに私たちは盛り上がっていた。

