止まない雨はない



引っ越し作業がなかなか終わらない時、
-ピンポーン

「友樹ー出てーきっと来たはずだから!」




「はーい」

「やっほー友樹少し大きくなってない?」

「友樹にいちゃんあそぼー」

「これ誠。今日は手伝いにきたんだぞ」


そう、叔母さんたちが手伝いに来てくれた


「いやーよかったー。一緒に住むことになって
私は嬉しいよ。
お姉ちゃんたちも喜んでるじゃない?」

そうなのだ。前に電話をしたのは叔母だった。
頼りは叔母しか居なかった。
それに叔母は保育園を経営している。
ちょうど保育士が足りなくて、
それならいっそ一緒に住んじゃおー!となったのだ。

本当なら断りたかったけど、
新しい土地で二人でやっていく自信が無かった。

というわけで叔母たちが住む
東京の隣の千葉県に引っ越しです

そこなら、優介とは会わないだろうと思った