猫な私の甘い恋

ストーカーのように後ろからついてきていた彪が私達の雑談に口を挟んできた。

貴方は消えててくださいお願いします。

口に出すと何かがヤバい気がするので絶対言いません。はい。

頭の中で次々出てくる言葉を並べていると涼花ちゃんが不思議な格好をしているのに気が付いた。頭にカチューシャみたいな物をつけて服は大体が黒色。フワフワなスカートに前掛けみたいなのが付いている。

「あ、涼花ちゃんその格好……。」

「気付いた？似合わないよね。」

少し苦笑いをする涼花ちゃん。

「ううん可愛いよ！」

涼花ちゃんの手を取り目を輝かせながら言う。

「………え？」

目を見開き動揺している。そこもまた可愛い。

「うん。僕も可愛いと思うよ。」

微笑む彪が涼花ちゃんに言う。