猫な私の甘い恋

「私ね、みんなの笑顔が好きなんだ。」

自分のことを語る愛ちゃんも嬉しそうに見える。どうして?

「必ずってわけじゃないけど、困っている人は誰かを頼る。その誰かが自分で、助けることが出来たら『私は役に立てたんだ。』って嬉しくならない?」

まぁ確かに。

私は愛ちゃんの話を頷きながら聞き続ける。

「だから私はできる限り、人の役に立てる人間になりたい。なれるよう努力する。」

お?なんか重たい話になってきた。

「で、今私は麗ちゃんの役に立てたかなって思ってなんか嬉しくなっちゃった。あはは。ごめん今の話は忘れてくれていいから……。じゃあ行こっか。」

ああ分かった。愛ちゃんは人の役に立ちたい。だからみんなのリーダーをやっているんだ。自分の目標があるっていいな。

私は先に歩き始めているみんなの元へ小走りで追いつく。

「愛ちゃんは…優しいね。」