目覚めると真っ先に視界に入ってくるのはやはり真っ白な天上。


この白さには毎朝うんざりさせられる。


まだここから出られていないんだと実感させられるから。


「愁ちゃんおはよ!酸素測るよ〜」


来た。私の担当看護師。この人が来る時はろくな事がない。


注射打つとか、吸入器するとか。


「んー…あんまり数値が良くないね。一応、吸入器しとこっか!」


胸までの茶色い巻き髪をフワリと揺らしながら看護師が言った。


やっぱり今日は最悪の日になるみたいだ。


「ヤだ。」