「夏希、芽依、ゆーた、賢士、覚えた!よろしくね」

みんな揃ってよろしく。と言う。

続けて夏希は
「飛鳥はクラスに同じ中学の子、いないの?」
と聞いてきた。

「いないんだよね、高校生活不安だなぁ」
と苦笑いで答える。

私はずるいなぁ。相手に反応を求めてしまう。

「ならさ、うちらと一緒にいよ?弁当とかも一緒に食べようよ、大歓迎!」

多分


多分、ここ最近で1番嬉しい出来事だった。

「いいの?本当に?嬉しい」

「人数多い方が楽しいし!」
みんなは1人の私を歓迎してくれて、凄い嬉しかった。

幼馴染と高校からの私、思い出の差や、絆の深さがあるくらいは全然平気だった。


その時の私は、きっと

独りが嫌だった。