すると直ぐに明るい髪をした男子が気づく。

「あ…ごめんね、今どけるわ!」
と話を中断させ席を避ける。

「す、すいませんっ」
咄嗟に敬語で謝ってしまった。

(自分コミュ障かよ…もうちょっと明るくいけば良かったな)

私の席を避けた後もその男女4人組は私を囲むかのようにまた談笑をはじめた。

居づらくなり席を避けようかと思った。

「ねえ、名前なんていうの?」

突然4人組のうちの女子1人が話した。

「え?」

今私に言った…?

「私?」

「そうだよっ!名前教えて!」
私が照れてしまうほどの笑顔を見せていた。

ちょっと…いやかなり、嬉しかった。