―――カチャリ

カギをかけてベッドに寝転ぶ。

そっか。そうだよね。

付き合ってる人ぐらいいるよね。

絵梨、かわいいし。

夏輝とお似合いじゃん。

考えれば考えるほど、涙が出る。

あぁ、私ってこんなに夏輝が好きだったんだなって。考えるだけ虚しいけど。

「私ってバカだなぁ」

そう言ってハハッと一人で笑う。

気づけよ、自分みたいな。



失恋という名のもの。


まさにこれか。

しかも告白する前に玉砕。

悲しいことだなぁ。


「はぁー」

魂の抜けたような、そんな感じ。

明日、どうしようかな。

夏輝と顔合わせられないかも。

明日なんて来なくていいのに―――。