「そこにあるじゃない、ほら」

 指を指した先にソフトクリーム。

「うわっ、ほんとだソフトクリーム...」

 ぎゅるる...。
 彼のお腹から聞こえる、胃がしっかり働いている証拠。


 二人で顔を見合わせ、笑いがこみ上げる。
 青空の下で、大笑い。

 とってもくだらない。
 でも、笑いは止まらない。
 これが最後だから、笑っておかないとって脳が思っているのかもしれない。