I line xx

ライブの後の興奮から


反省会はピアノマンの大応援会になった


皆で応援するぞ、と言いながら


お酒を飲んで


その勢いのまま愛果の部屋へと


やって来たことを思い出した


ピアノマンは上手くやったのだろうか


元々俺も彼もそんなに酒は強くなくて


途中から俺のプロポーズの話になったんだっけ


彼のついでみたいに皆にさんざん励まされた事も


思い出した


年上のバンドマンやマネージャーが


会場に来ていた愛果が可愛いといって


泣かせたら許さない


早く東京へ連れてこいと言ってきかなかった


特に独り者で


最近振られたばかりのマネージャーは


事あるごとに


いいなーを連発し


早く東京へ彼女を呼んで俺を楽にしてください


と言い続けた


こんなに面白いやつだったんだなと


皆で彼をつまんで遊んでいた


ライブが終わっても幸せで


愛果の部屋へと向かう


電車に揺られながら


今回のツアーが終わったら


彼女を東京へ呼ぼう


一緒に暮らそう


そう言おうと決心したのだった


夜の明けない部屋の中


愛果が起きたらいつ言おうかと


思いをめぐらす


彼女は喜んでくれるかな


こうしてこんな風に


毎日を迎えたい


愛果と一緒がいい


これ以上彼女のいない朝を迎えるのは


堪えれれない


そう思っていたんだ


もうずっと


彼女も同じ気持ちでいるのではないかと


本当は思っている


彼女をこの部屋に一人にしておきたくなかった