I line xx

定時になり、挨拶を済ませると


ロッカールームに急いで向かった


ロッカールームは


帰りの支度をする人で


混んでいた


その中で簡単に着替えをした


アクセサリーをつけて


皮のジャンパーを羽織ると


隣りの課の女の子が


お出掛け?と声をかけてくれた


その目は少し悪戯っぽく笑っている


まーねと私


口紅だけ引き直し


靴を室内用のパンプスからブーツに変えた


急いてロッカーに鍵をかけると


お先にと言ってロッカールームを後にした


彼に会いに行くの


そう言いたい気持ちをこらえて


エレベーターホールでエレベーターを待っていると


また知り合いの男性社員と一緒になる


普段と違う私服に彼もまた


不良みたいでカッコイイねと


声をかけてくれた


私は笑って「ライブにいくんです」


そう話す


ああという顔で納得してくれた


エレベーターに乗り込み


地上に着くと皆と一緒にビルを出る


クリスマス前の街はすっかり暗くなっていて


西の空の下の方だけが明るく光っていた



ビルの前で挨拶をして


西へと歩いた


足元を転がる落ち葉と一緒にテレビ塔を目指した


スマホを広げ時間を確認する



すでに45分を過ぎていた


会場が六時半


スタートが七時半


軽めの食事をしていくことにした


何時ものカフェに入りサンドイッチを注文する


席に座るとラインで食事中とメッセージを送ろうとした


すでにスマホは


ライブのツイッターやラインの通知で溢れかえっていた


それをかき分け


ハルにメッセージをおくる


気をつけて来いよ


とハルからのラインが嬉しくて


自然と笑顔になった