「ごめん、おまたせ!」
「おはよ!奏」
この人が私の大切な人。森川凌。
凌との出会いは高校生になってからで、最初はバスケ部のマネージャーとプレイヤーっていう関係だった。凌は1年生なのに先輩に負けないくらい上手でいつも輝いて見えた。そんな凌を好きになるのに時間はかからなかった。でも、告白する勇気は私にはない。ずっと片想いだと思ってた。だけど、凌から告白してくれて付き合うことになった。
「なに、ニヤニヤしてんだよ~」
「別に~告白されたときの事思い出してただけだよ~」
「あぁ、そういえばそろそろ6ヶ月になるな」
「えっ?そうだっけ?」
「はぁ?お前それで思い出してたんじゃないのかよ!」
「わぁ~ごめんなさーい!」
こんな、くだらない話をしながら毎日登校している。