え?
「真唯!!」
「桜井さんおはようございます!じゃ、なかった!お怪我はありませんか?」
「うん、大丈夫だよ。……ありがとう。」
どうやら曇天メンバーから私を引き剥がしてくれたらしい。
かなり、強引に。
「だから、この体制どうにかしてくれないかな?」
「へ?あ、あぁ!?ご、ご、ごめんなさい!!」
私の腰に巻かれた細い腕。
ドアから入ってきてすぐ、この異変に気づいて、私を引っ張って物理的に引き剥がした。
だから、少し恥ずかしい感じになってたけど。
「冷静に考えて下さい!桜井さんを攫らったのは曇天じゃないですか!しかも、女子高生一人が曇天をどうこう出来るわけない。壊滅状態と聞きましたが、実力No.1の曇天が桜井さん見たいな女性にめちゃくちゃにされるわけないですよ!!」
真唯が若干キレ気味で、狼狽える曇天メンバーに怒声を飛ばした。
「だよな。」
「やっぱり警察とかに目付けられてたんだって!」
「あ、仲間割れとか?」
「曇天を転校生なんかが倒せる訳ないって」
真唯の怒声を合図のようにクラスにざわめきが戻り始めた。
なんでだろう?嫌なくらい私が普通の女子高生である事を自覚せざるを得ない。
うっ、ちょっと胸が痛い。
