白い狐は出会いの季節




……そっか。



多分なるようになるよ。……いや。



成るようにする。



「どうか、後悔のない選択を。



もうすぐ朝です。この夢も覚めてしまいます。



……。」


一瞬だけど、世界が揺れた気がした。


どうしたの?



「一つ、お願いが。」



お願い?何?



「僕を、」











どうやら夢から覚めたらしい。



いつも通りの天井、いつも通りの壁が、私を囲んでいた。