白い狐は出会いの季節











「…………はっ!」





ぐらりと倒れそうになった身体を何とか支え、意識を保つ。






「う……


何が起こった……の」





頭を振って、ぼやけていた視界をハッキリさせる。




まだ真唯も、女の人も驚いたままだ。


おじさんはじっ、と私を見る。




そして、



「えっと、」




「すごいすごい!!」




ガシッと肩を掴まれる。光さんだ。




「あ、あの」



「やっぱ僕の思ってた通りだよっ!


君はバケモノだねっ!!武器なしで銃相手に無傷で勝っちゃうなんてさ!!」