「うわああああああああ!??!?」




真唯の恐怖から来た悲鳴が倉庫に響き渡った。



その声で僕も目が覚めた。




これ、夢じゃない。




よく見れば、男の首が何かで巻かれている。




誰かが首を締め上げているんだね、男の後ろに隠れて見えないのが残念だけどね!




「あ、あ、たすけ、が、ぎ、ぎ、」





目も充血しきってしまった男、まだ息をしている。



若いね!流石今をときめく高校生ヤンキーだね!



ギリ、ギシ、と首の骨まで危ない音がする。




「しょうがないなぁ、助けてあげるよ。さっきの事故のこともあるしね。でも死なないでよ?君学生さんなんだから死んだらいろいろ大変だからさこっちの後始末が。」



コツ...コツ。



一応、警戒しながら男に歩み寄る。




背後に回ればきっと大の男をここまで苦しませているバケモノに出会えるんだろう。






ああ!楽しみでしょうがないよ!!




チャキッ、拳銃のトリガーに指をかけた。







「まぁ、一番は殺そうとしてる君なんだけどね!!」






重心を一気に前へ。思い切り前に踏み出す。






持っていた拳銃の銃口を、バケモノの頭につけた。