「今、総長に連絡しました。」
「そうか。...あ、起きてるじゃねーか。」
周りを見ればたくさんの男達に囲まれていた。
見た目からしていい人達ではなさそうだ。
スマホをもっている男は...見たことがある。
顔を合わせるのは三回目か?
鼻に絆創膏が貼ってある。
そしてその隣の男は包帯で頭を巻いている。
ガレキの下敷きになった人たちだ。
じゃあ、この人達は曇天?...つまり、不良?!
「...!!離せよっ!!なんだよっこれ!!」
「うるっせえ!!黙れよ!!!!」
ドウッッッ!!!
男が一人殴りかかってきた。
「.....ぐっ、あ、うぅ...。」
痛みが全身に広がっていく。
痛みを抑えることも出来ず、ただ、呻くことしかできなかった。
「てめぇ、転校生の癖にいろいろやってくれたじゃねーか。」
「......。」
「俺ら曇天に手ぇ出したってこと後悔させてやるよっ!!!」
こめかみに血管を浮かばせて、ギロりと睨んでくる。
怖い。無理だって。なんだよこれ。
私が何したっていうの。
さっきまで震えていた体も、痛みのせいでダラリと垂れるだけだ。
「どう落とし前付けてくれるんだ、あぁっ!??」
そんなの私が聞きたい。
言葉を吐き出したくても、何も出てこなかった。
私、これからどうなるの。
なんでこうなったの。
「しばらくつき合ってくれるよなぁ?こっちは昼からやられっぱなしでストレス溜まってんだからな!!!!」
ほとんど自業自得じゃないか。
...でも何もかもが面倒くさくなって、
せめて、楽に死ねるようにと目を閉じた。
