白い狐は出会いの季節

男子の前にはやはり真唯がいた。


真唯は私の姿を確認して少し安堵の表情をみせる。


...よかった。どこも怪我していないみたいだ。




「さ、桜井さん...!!」


真唯は私に笑顔を向けた。



久々に身体を動かしたからか少し暑い。


腕まくりをしながらまた真唯を確認する。


腕には紙袋を大事に抱えていた。


その荷物も無事だったみたいだ。


真唯を守れたと思うと目頭が熱くなる。


気のせいか視界も若干霞んだ。




ところが真唯は安堵の表情とはうってかわって目を見開いた。



「...!!桜井さん!後ろっ!!!」



真唯は私の後ろを指差して叫んだ。



「...てめぇ!!よくも俺らの仲間をっ!!!」



背後からものすごい殺気を感じる。



地面を蹴る音が聞こえた。



「嘘でしょっ!?」




そういえば、真唯を囲ってた男子は1人じゃなかった。



数人はいた。忘れてた。



突然の事に反応出来なかった私はとにかくしゃがんだ。




痛いのは嫌だ!とにかく攻撃を避けるんだ。