白い狐は出会いの季節



「ま、まぁ、まず落ち着けよ。」

大神田は宥めるように声をかけた。


そして続けた。

「総長達はまだ生きてるんだろ?
って事はまだ猶予はあるはず、すぐは殺されないはずだ。」



その言葉はだんだん力強くなっていった。



「あいつはまるで曇天に味方が居ないみたいみたいに話をしていたけど、違うだろ?


俺らがいる。」




その言葉を合図に、




「そうだ!」


「曇天にはいつもお世話になってたからな!」


「ピンチはみんなで乗り越えようぜ!」



教育の活気のようなものが一気に湧いた。


「お、お前ら……。」



荒井の目には涙が浮かんでいた。





……これが、この人達のあるべき姿。



この人達なりの。



今まで恐れていた、貶していたクラスメートが一人一人輝いて見えた。