白い狐は出会いの季節






『誰だ、とは失礼じゃないか。

君ら曇天は私達に世話になってるはずだろ?』



荒井のスマホからは明らかに『総長』ではない大人の、中年の男性であろう声が聞こえる。


「まさか、マフィアか……っ!?」


荒井の顔が青ざめてく。



曇天と手を結んでいるマフィア、何故曇天の総長の携帯からマフィアの声が聞こえるんだ?



そんなの考えなくたって分かる。




『君ら、昨日は相当派手にやらかしたみたいだねぇ。
死人は出なかったらしいけど、今は壊滅状態も同然なんだろ?

困るんだよなぁ、私達みたいな組織と繋がってる君ら、私達の情報を深く知ってしまった君らの防御がユルユルだと。』


淡々とその男は話を続けていく。



「だからっ!総長、幹部を今すぐ集合させ、曇天を再集合させるんだっ!!!」


荒井は震えながらも声を張り上げた。




『それで済めばいいんだけどねぇ。


ほら、私達は君らみたいな幼稚なグループとは違うから、こういうのはしっかり君たちに責任とってもらわないと。



ね、総長さん。』




『だからって、こんな事許されると____』



バキッ……!!



高校生らしい若い男子の声が一瞬聞こえたと思ったら、何か殴る様な鈍い音がして言葉が途中で途切れた。



「そ、総長!!!?」