白い狐は出会いの季節




「荒井さん!スマホを机の上に置いてスピーカーをONにしてください!!」


真唯が叫んだ。


「あ?

……ちっ。」



真唯に従うのが不服なのか、荒井は舌打ちをしたあと指示に従いスマホを机の上に置き、スピーカーをONにした。



真唯はそれと同時に何か機械を取り出し、ボタンを押すとスマホの隣に置いた。



『皆は声を立てないように』



そう指示するかのように真唯は自分の人差し指を立て、口元に持っていった。


クラス全員が口をつぐみ、荒井とその電話の相手に注意を向けていた……。