白い狐は出会いの季節







〜♪〜♪〜♪



さっきまで緊迫してた教室を、電子的なメロディー、着信音が塗り替えた。




「えっ、電話……。」



荒井は急いでスマホの画面を表示させる。




『総長』



表示された名前は丁度今から荒井が電話をかける相手だった。



「そ、総長!!」



曇天の総長は無事、という事実をこの着信は意味しているはずなのだが、



何だ、この焦燥感は。



私は理由もなく緊張していた。





「早く出てあげろよ。」


大神田がそう促した。



「あぁ、そうだな。」


荒井は安堵しきった表情を見せると受話器マークのボタンをタップし、スマホを耳に持っていく。




「総長!!無事だっ____」




その表情はすぐに青くなった。





「ど、どうしたの?」


私は恐る恐る声をかけた。



その声を無視し、荒井は声を荒らげた。




「だっ、誰だてめえっ!?総長は何処だ!?」



「「「!?!?」」」