白い狐は出会いの季節



「十七夜さんかっ」真唯が密かに笑いをこらえる。



「ふーん。どうやら運だけは強いみたいだね。」



信じてもらえた。よし。

私は心の中でガッツポーズをした。



「でも正体不明の輩に族が荒らされるって珍しい事だけど、数件程度なら全国で起こってるらしいし、多分だな。

いるだろ。よく理由もなく族潰しに来る人。」



「あーね」


「いるいる」


「ほんっと迷惑だよなぁ」


嘘だろ、皆は大神田の言葉に共感してる。



あぁそうか。ここの学校はほとんど族に所属してるって言ってたな。


……私はちゃんと正当防衛のはずだし!自我じゃなかったし!




「でも、流石に死人は出てないんだろ?」


大神田が荒井に尋ねた。

「あぁ。」


「じゃあ幹部だけでも集めて再集合すればよくね?」



「……!!そ、そうだよな!総長も無事のはず、早速連絡してみる……!」




荒井は慌てるようにスマホを取り出した。



それとほぼ同時だった。