「銃!?」
「つか、転校生拉致るとかとばしすぎだろ」
「変な人たちだって、警察?」
「警察だったらあいつも捕まって今頃ニュースだろ」
また、クラス全員が私たちを注目してざわめく。
「っ……。くそっ、」
曇天の端くれであろう、見れば鼻に絆創膏を貼っていた。
残念な姿しか昨日今日に渡って見てないし、あぁ、きっと曇天とかいう不良グループもこういう馬鹿の集まりなのか、と私の心は冷めきっていた。
「まぁ、まぁ。落ちつけって。」
「?」
この最悪な険悪ムードに飛び込んできた男。
「転校生の言う通りだな、まずは曇天に何があったか詳しく聞かせて欲しい。」
銀髪で髪が長く、肩まである。筋肉質な体、腕にはタトゥーが彫られていた。
そして、十字架のネックレス。
「あぁ、転校生は初めましてか。
俺は『毒龍』(どくりゅう)の副総長、大神田謙斗(おがたけんと)だ。」
「ど、毒龍。」
真唯が呟いた。
「転校生って呼び方流行ってるの?私、桜井花楓。……毒龍?」
