私はしばらく桜を眺めていた。
しばらくって言ってもほんの数十秒ぐらいだと思うが。
でも、私にとっては数分ぐらい眺めていたと思えた。
とても有意義な時間だった。
「おいっ!!!逃げるなよっ!!!」
「...!!嫌です!校舎に入れてください!!」
「うるっせぇ!!!......に口答えすんなっ!!!!」
いきなり怒鳴り声が響いた。
窓を開けていたからこの教室にも聞こえてきた。
この学校は、凄く荒れていると真唯から聞いていたし、関わらない方がいいということも聞いていた。
無視するのは少し胸が痛むが、この高校に入って早々問題に巻き込まれる方がもっと嫌だ。
窓を閉めよう、そう思い窓に手をかけた時。
「さっきも転校生といい子ぶりやがってっ!!」
「ここは学校です!桜井さんと勉強してたっていいじゃないですかっ!!!」
「目障りなんだよっ!!!俺ら......の前でよっ!!!!」
私は目を見開いた。
声ではあまり分からなかったが、敬語、桜井さん、勉強。内容で真唯だと判断するのに時間はかからなかった。
また、身を乗り出して真唯の姿を探す。
...いた。
体育館の横にカーディガンを来た小柄な真唯、そして。
「た、大変な状況なんじゃない?!これっ!!?」
真唯を囲んでいるのは制服を着崩した大柄な男子生徒。
真唯は壁に追いやられ、男子生徒を、睨んでいる。
「た、助けに行かないとっ!?」
どうやって助けるか自分にもよく分かってなかった。
でも、このままじゃ駄目だ。真唯の所へ行かないと。
幸いここは1階だ。
また窓を全開にして外に飛び出た。
運動神経はいいほうじゃない。むしろ悪い方かもしれない。
でも、自分の中では全速力で真唯の方へ向かっていた。
しばらくって言ってもほんの数十秒ぐらいだと思うが。
でも、私にとっては数分ぐらい眺めていたと思えた。
とても有意義な時間だった。
「おいっ!!!逃げるなよっ!!!」
「...!!嫌です!校舎に入れてください!!」
「うるっせぇ!!!......に口答えすんなっ!!!!」
いきなり怒鳴り声が響いた。
窓を開けていたからこの教室にも聞こえてきた。
この学校は、凄く荒れていると真唯から聞いていたし、関わらない方がいいということも聞いていた。
無視するのは少し胸が痛むが、この高校に入って早々問題に巻き込まれる方がもっと嫌だ。
窓を閉めよう、そう思い窓に手をかけた時。
「さっきも転校生といい子ぶりやがってっ!!」
「ここは学校です!桜井さんと勉強してたっていいじゃないですかっ!!!」
「目障りなんだよっ!!!俺ら......の前でよっ!!!!」
私は目を見開いた。
声ではあまり分からなかったが、敬語、桜井さん、勉強。内容で真唯だと判断するのに時間はかからなかった。
また、身を乗り出して真唯の姿を探す。
...いた。
体育館の横にカーディガンを来た小柄な真唯、そして。
「た、大変な状況なんじゃない?!これっ!!?」
真唯を囲んでいるのは制服を着崩した大柄な男子生徒。
真唯は壁に追いやられ、男子生徒を、睨んでいる。
「た、助けに行かないとっ!?」
どうやって助けるか自分にもよく分かってなかった。
でも、このままじゃ駄目だ。真唯の所へ行かないと。
幸いここは1階だ。
また窓を全開にして外に飛び出た。
運動神経はいいほうじゃない。むしろ悪い方かもしれない。
でも、自分の中では全速力で真唯の方へ向かっていた。
