この可愛い俺の彼女とはもう付き合って2年になる。

高校2年生の冬。

あの日も、こんな風に雪のちらつく寒い日だった。

体育館裏に呼び出した彼女は、まさか告白されるだなんて思いもしなかったのだろう、少し怯えた顔をしていた。

「好きです。付き合ってください。」

そうシンプルに告げた俺の言葉に、大きな眼を更に大きく見開いて、その後……肯定の返事とともに、まるで花が咲くように柔らかく微笑んでくれた。


あの日から、いやそれよりもずっとずっと前から、俺は彼女にベタ惚れなのだ。

こんな可愛い彼女ほかにいるわけがない。

絶っ対に本人には言わないが、これまでも、これからも、俺にはこいつしかありえない。

言ったら、重いとか思われるだろ。

……あいつに軽蔑の目を向けられた日には、俺、死んでしまうんじゃないだろうかと思う。