「リボン落ちましたよ?」


俺は落ちたリボン持って、彼女に近付いた。


俺に気がついた彼女が笑顔で微笑んだ。


「すみません。ありがとうございます」


俺の手から彼女の手に、真っ赤なリボンが渡った。




今思い出しても…


俺はこれが運命の赤い糸だと思うんだ。




【運命】や【赤い糸】なんて信じる俺じゃなかったけど、それほど貴重な出逢いだと思った。