「らら…好きだよ」

チュッ

微かに聞こえるリップ音
柔らかい唇
なぜか落ち着くこの匂い


ピピピピピッピピピピピッピピピピピッ


「ぅ〜ん、なんだったんだろ、あの夢…」


あたしは大きく伸びをして目覚ましを止めた。
そして時間を見る。


「ええぇぇーー?!?!」


時計を見るなりベッドから飛び上がった。

なんと、、、

8じ!!!!!!

これは遅刻決定…入学式早々何やってんだろう。



ピンポーンピンポーン


「あ!理玖きちゃった、先行ってもらおう、ぅー」


「ららー?準備できたのー??」


のんきにドアを開けるまま。できてるわけ…


「ちょっとらら〜入学式早々遅刻〜?目立つわよ〜?!」


ないよ…だって今起きたんだもんまま。目立ってもしょうがないもうあきらめよう、、


「理玖くん来たわよ、どうする??」


どうするもなにも先に行ってもらうしかない。
いやだけど、あたしが悪いししょうがないよね…。

「先行ってもらう…」

「こらひねくれないの!理玖くんにはままが言っておくから早く準備しなさいね。遅刻するわよ」


「はーい…」


あたしは急いで準備する。

入学式早々遅刻して悪目立ち?
そんなのいやに決まってるよ、、。


10分後


あたしはスッピンのまま家を飛び出す。


「いってきまーす」


「はいこれお弁当、いってらっしゃーい!気をつけてね」


ままいつもありがと。

でも
玄関に出て早々
足をひっかけて大胆に転ぶあたし。

あ…いやだな…今日はついてないや、、


「らら?」


「へぇ…?!」


衝撃のあまり変な声が出てしまった、。


「やっときた、行こ?」


「え…なんで?」


ただ唖然と口を開けて驚いているあたし。
早く早くとあたしに手を出してくれている彼。



ただいまより青春ライフ始まりました!