｢乃莉……。｣

俺は乃莉を引き止めた。

｢今の、見てたよな。｣

｢うん。言ってくれればよかったのに。｣

多分、勘違いしてる。

｢天地さんと付き合ってるって…。｣

｢あいつとは、付き合ってない!｣

｢でも、あんなとこ見たら付き合ってるって思っちゃうよ?｣

｢あれは、無理やりされて…。｣

｢言い訳しなくてもいいんじゃない?私達付き合ってないんだから。｣

付き合ってないとか関係ないだろ。

俺はお前が好きだ。

お前と付き合いたい。

って言いたいって今言ったら軽い男って思われるのかな。

｢そーだよな。悪い。｣

そう言うことしか出来なくて気まずいまま撮影が始まった。

｢それじゃあ、撮影始めまーす。よーい、スタート!!｣