なんで、言いきれるんだよ。

母さんが俺のこと好きだったなんてありえない。

「…有り得るわけないだろ。んなこと、あるわけないだろっ!!!」

「じゃあなんで、笑顔で毎日出迎えたんだよ!!嫌いだったら冷たい態度とるはずだろうがっ!!」

「2人とも落ち着けって。」

俺らを落ち着かせようとする日向。

「かーくん。俺、ゆーくんの言う事があってると思う。普通、嫌いだったら無理して笑顔作ってても引きつってるはずだよ?」

「和希、会ってみれば?やらないで後悔するよりやって後悔しろとか言うだろ。」

そんなこと言っても、無理なもんは無理だろ。

自分を捨てた母親を会うとか…。

俺はずっと、ずっと…。

「ごめん…。無理……。」

説得されたけどやっぱり無理だ…。